三越伊勢丹ホールディングス(HD)は20日、来春までの開業を目指していた中国?天津市の2号店の出店計画を見直していることを明らかにした。合弁相手に想定していた地元企業と交渉条件が折り合わなかったため。三越伊勢丹HDでは「出店の方針は変わらない」と強調しているが、中国で反日デモが相次ぐなど日中関係の悪化が深刻化しており、開業時期が大幅に遅れる可能性もありそうだ。
三越伊勢丹HDは現在、天津、上海、瀋陽、成都の計4都市に「伊勢丹」を出店している。天津の2号店は、1号店から約50キロほど離れた新興地区に開業を予定。近くには高級住宅地があるなど高い消費需要が見込まれている。
天津の地元企業との合弁交渉を進めてきたが、条件が整わず、今年8月に交渉を断念。現在、別の企業との間で交渉を進めているという。
同社では、今回の計画の見直しについて「尖閣諸島の問題や反日デモの影響ではない」と説明するが、今後の交渉に影響を与える可能性もありそうだ。
一連の反日デモでは、イトーヨーカ堂やスポーツ用品大手ミズノの直営店が攻撃を受けるなど日系の小売店が標的にされている。西安市にあるミズノ直営店はデモ隊に破壊され、商品を奪われる被害にあった。それだけに日系企業は反日デモの広がりに警戒を強めている。
流通大手イオンは、先月下旬に営業を始めた天津のショッピングセンターの開店記念式典を延期、関係者は「式典ができるかどうかも含めて未定」と話す。
2012年秋に上海に開業する予定の高島屋も計画に変更はないとしているが、関係者は「様子を見守るしかない」と反日感情の高まりを懸念している。
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信長 rmt